四輪と二輪のヘルメットの違いとは?

HPT Helmet Paint TOKYO

The Difference

四輪と二輪のヘルメットの違いとは?
それぞれの特徴と命を守る工夫

ヘルメットはドライバーやライダーの頭部を守るための装備です。四輪・二輪、どちらも同じヘルメットを使っているように思われがちですが、実を言うと両者はまったく異なる特徴を持っています。

今回は四輪と二輪のヘルメットの基礎知識、四輪・二輪のヘルメットの違いについてわかりやすく解説していきます。

四輪と二輪のヘルメットの
基礎知識

名称上は「ヘルメット」と一括りにされますが、四輪と二輪ではその形状や機能性が異なってきます。ここでは四輪・二輪ヘルメットの基礎知識を解説していきます。

四輪ヘルメットとは?

モータースポーツで自動車を用いる競技にて使用される四輪用のヘルメットです。 競技への参加やサーキットでの走行会参加時には、ドライバーの安全を守るために四輪用のヘルメット着用が義務付けられています。レース運営団体やサーキット場のルールによって定められていますので事前に確認してください。

モータースポーツは人間の限界を超えたスピードで走る競技であるため、事故時のドライバーへの衝撃は想像以上に大きなものとなります。命の危険を伴うため、ドライバーの頭部保護が大切です。

たとえば、モータースポーツで使用されるマシンは一般者にはない「ロールケージ」という骨組みが車内に張り巡らされています。 激しいクラッシュが起きてしまった場合でも、ドライバーの生存空間をできる限り保持するために必要なものです。

ただし、丈夫なロールケージもクラッシュ時には大きく変形し、ドライバー自身の身体が激しく車内で動いてしまいます。その際にドライバーの頭部を衝撃から守ってくれるのがヘルメットなのです。

二輪ヘルメットとは?

原動機付自転車や二輪自動車などのバイク運転中に着用が義務付けられているのが二輪ヘルメットです。

バイクは車のように周囲が覆われていないため、クラッシュ時に身体が投げ出されてしまいます。その際に頭部全体を守るのが二輪ヘルメットです。 実際にバイク事故による死亡の主要因は頭部の損傷となります。そうしたことからも、バイク乗車時のヘルメットの着用は大切であることがわかります。

二輪ヘルメットには大きく分けて以下の5種類が存在します。

● フルフェイスタイプ

頭や顔全体を覆うタイプのヘルメットでレースでも使用されるものです。頭部全てを守れて、頑丈な作りで安全性が高いことが特徴となります。

使用者の頭部を守ることに長けていますが、視野が狭く慣れるまでは周囲を確認しにくいことがあります。また、頭部全体を覆い頑丈な素材でできているため重量が重く、通気性が悪い点も難点です。

● ジェットタイプ

顔部分が開いていて、上げ下げできる透明なシールドによって顔をカバーできるタイプのヘルメットです。フルフェイスのアゴや頬部分が開けているようなイメージとなります。

フルフェイスより開放的であり視野が広く軽量、デザインも優れているものが多いことが特徴です。

ただしフルフェイスと違って顔部分は透明シールドのみでしか保護されていません。そのため、事故の際には顔を損傷するおそれがあります。 また、透明シールドでは走行中に顔にかかる砂や小石等を防げるものの、風の影響を完全に遮断することはできません。そのため、高速道路での走行時には向いていないところが難点です。

● システムタイプ

フルフェイスとジェットタイプの良いところを併せ持った二輪ヘルメットです。フルフェイスと同様に頭部や顔を守れて、顔部分はジェットタイプのようにシールドごと開閉できます。

つまり、フルフェイス並の安全性とジェットタイプのような開放感を味わえるヘルメットというわけです。ツーリングを安全に楽しみたいライダーを中心に人気があります。

ただし、フルフェイスよりも重量がある点がやや難点です。

● オフロードタイプ

林道や砂利道などのオフロード走行時に適した二輪ヘルメットです。

フルフェイスと同様に安全性が高く、顔部分には砂や飛び石から守るため強度の高いバイザーが装着されています。

安全性は高いですが、防風性には劣るため高速走行には不向きなところが難点です。

● ハーフキャップタイプ

これまでご紹介したタイプと全く異なり、頭部のみをカバーする帽子のような二輪ヘルメットです。軽量かつ着脱のしやすさから開放感があるため、近所を走るシティ走行などで人気があります。

ただし、安全性は全てのタイプの中でも最も低いのが懸念点です。シールドも装着されていないため、走行中の風や砂・小石等も防ぐことはできません。あくまでも簡易的な二輪ヘルメットであり、本格的なツーリングやレースには向きません。

四輪と二輪ヘルメットの違い

ヘルメットには万が一の事故時に衝撃を吸収・分散させる機能があります。そのためには突起物のない帽体形状であることが必要です。

また、四輪・二輪それぞれの用途によってヘルメットには重要な機能が備わっています。それぞれの違いについて解説します。

開口部の面積の違い

ヘルメットの開口部は二輪用の場合は広くなっていて、四輪用は狭くなっています。

バイクに乗車する時は前傾姿勢になることがほとんどで、状況に応じて体重移動等で頭は上下左右に動くことがあります。そのため、視野を確保する必要があり、開口部は広くないといけないのです。

四輪の場合は体がシートに固定されるため、頭はバイクほど大きく動くことはありません。そのため、ある程度の視野が確保されていれば良く、開口部は狭くても問題がないのです。

また、モータースポーツの事故では車両火災に巻き込まれるケースが少なくありません。そのため、ドライバーの頭部を火や熱から守るために開口部を狭くする必要があります。

内装材の違い

二輪用は通気性が高く、四輪用は防火性を重視した内装材が使用されています。

バイクを運転するためには体重移動が必要であり、体を激しく動かします。そのため汗をかきやすく頭部に熱がこもりやすいため、ベンチレーション(通風孔)が欠かせないのです。

逆に四輪用のヘルメットでは難燃性の高い内装材が使用されています。前述の通り、モータースポーツの事故では車両火災が最も怖い状況です。 ドライバーが脱出するまでに頭部の火傷リスクをできる限り減らすためには難燃性の素材が必要となります。

また、あご紐に使用される素材も耐火性に優れたものが使用され、ベンチレーションも二輪用と比べて小さく作られているのが特徴です。

シールドの違い

バイクの場合は走行中に砂や飛び石が直接ライダーに襲いかかります。その驚異から守るために、二輪用のヘルメットは1.5~2.0mmの厚みがあるのです。

一方で四輪用ヘルメットのシールドは3.0mm程度の厚みがあります。モータースポーツでは火災時に熱や火がヘルメット内に侵入するのを防ぐために厚みがあるのです。

ちなみに最新モデルのヘルメットに装着されているシールドにはダブルロック機能が備わっています。この機能により、クラッシュ時にシールドが開いてしまって火や煙が侵入するのを防げます。

HANS(ハンス)対応の違い

HANSとは「Head and Neck Support(ヘッドアンドネックサポート)」の略です。首を保護するものであり、事故の衝撃による頸椎へのダメージから守る働きがあります。

HANSは二輪ヘルメットにはなく、四輪ヘルメットでのみ装着が普及しています。HANSが普及することで、チタン製のアンカーが標準装備されるようになっています。以前は後付けが必要でしたが、HANSの安全性能が認められ普及したため、標準装備されるようになりました。

四輪ヘルメットの
試着・購入なら
「ヘルメットペイント東京」

ヘルメットペイント東京』は世界に1つしかないオリジナルデザインのヘルメットを揃える四輪ヘルメットの専門店です。どのようなお店なのか、その特徴をご紹介します。

ヘルメットペイント東京とは?

「ヘルメットペイント東京」は港区芝浦にショールームを構え、ペイント済みのオリジナルデザインヘルメットを展示販売している専門店です。 四輪アライヘルメット公認の販売店であり、ノーマルカラーのヘルメットやレーシングモデルのヘルメットを取り扱っています。

オリジナルデザインのヘルメットは世界に1つだけで各デザイン唯一無二の一点ものです。デザイナーはF1やSUPER GT選手権ドライバー、プロ競艇選手、オリンピック選手などの公式ヘルメットを手掛ける実力のある本格派ペインターたちです。 オートサロンやホットロッドカスタムショーの受賞者や斬新なデザインを得意とするペインターなど幅広い人材が参加しているのが特徴です。

ヘルメットペイント東京は、ショールームにて実際の商品を手に取れます。試着やサイズ合わせも可能で、写真ではなかなか伝わらないヘルメットの美しさやこだわりのデザイン、個体ごとの味わいや凄みを直に体感可能です。 もちろん気に入ったヘルメットはその場で購入できます。世界にただ一つのヘルメットと一期一会の体験ができる、それがヘルメットペイント東京です。

ヘルメットペイント東京へ
お越しの際は
来店予約がおすすめ

ヘルメットペイント東京には、予約なしでいつでもご自由にご来店いただけます。

しかし、来店予約をしておけば4輪ヘルメット専任者が直に対応してくれます。専任者はサーキット活動や営業などで外出していることも多いため、確実に対応してもらいたい場合は来店予約をしておいた方が安心です。

専任者はその知識や経験を活かして対応を行います。たとえば正確に頭のサイズを採寸し、そのサイズに合った適切な商品を紹介することが可能です。

ヘルメットペイント東京では直接試着してフィット感や見た目を確かめられます。試着時にはフィッティング用のフェイスマスクを用意していますので衛生面も安心です。

来店予約はホームページにある予約フォームにて希望日時を入力することで行なえます。また、電話予約でもできますのでお気軽にご連絡ください。

運転時の姿勢・環境や
事故時の状況により
四輪と二輪では
ヘルメットの機能が違う

今回は四輪と二輪ヘルメットの違いや命を守るための工夫について解説しました。

どのような乗り物であってもヘルメットはドライバーの頭部を守るために大切な役割を持っています。 運転時の快適性を担保するとともに命を守るための機能が備わっているのです。また、四輪と二輪は運転の仕方や姿勢、環境、事故時の状態などが異なるため、ヘルメットに備わっている機能も異なっています。

特に大きな違いは頸椎を守るHANSの有無で、これは四輪にしかありません。

ヘルメットペイント東京では、こうしたそれぞれのヘルメットが持つ機能や個性、さらにデザイン性などの違いをわかりやすく4輪ヘルメット専任者がご説明します。世界に1つしかないオリジナルデザインのヘルメットを多数揃えており、試着・購入もできますのでぜひご予約の上でお越しください。